
誰と歩くか?って、彼とに決まってんじゃん!
まぁまぁそう言わずにお話を聞いてください。確かに最近は挙式・披露宴ともおふたりだけでの入場が多いです。もちろんこれには、仲人を立てること少なくなった、キリスト教式の人気によるチャペル式希望の増加、レストランウエディングでの人前式、など色んな要因があります。
新婦様のメイクが仕上がると挙式リハーサルの開始です。
控室の扉をノックしてメイクアップした新婦様と新郎様に改めてご対面
「改めまして本日は誠におめでとうございます。
まもなく挙式リハーサルを・・・〜中略〜・・・
「本日のチャペル式は、新郎新婦様お二人でご入場と承っておりますが
ご変更はございませんか?」
事前に打合せ済み、ファイルに記入してあっても再度お尋ねすることにしています。
お二人だけで入場することに決めた事にはいろいろな事情があるでしょう。
ご両親(父親のご健在)の問題
本当にお二人だけの場合
この結婚に対する周囲の考えとの相違
もっとあるかもしれません。
●お父さんと腕を組んで入場するのは恥ずかしい。
●お父さんも嫌がっている。
意外とこんな理由でお二人だけで入場することを決めた人って多いのです。
しかもお父様に声をかけることさえもしていない人もいるのですよ。
別にお父さんが嫌いというわけでもなく、なんとなく言いそびれていたり
プランナーの言葉に流されていたりとかで深い意味はないのです。
逆に深い理由がないだけに淋しく感じます。
私が挙式前に「入場スタイル」を再確認するのは
お父様がご健在で、差し支えないのであれば(諸事情等で問題ないのであれば)
ぜひお父様とご入場していただきたいからでです。
新郎家は披露宴では「両家代表謝辞」で挨拶をすることができますが
娘を嫁がせる側の新婦家は、会場でも一番末席でゲストの方々に終始気配りをしておられます。すべてではありませんが、会場スタッフまで気を使っておられるのは新婦様のお母様の場合が多いです。
本当はお嫁に出してしまうのが 寂しくて・・・辛くて・・・
披露宴会場で娘にいろいろ言葉をかけたいのは花嫁の父であり母ではないでしょうか?
だからこそ入場はお父様と歩いていただきたいのです。
事前にお父様に頼むと
「かっこ悪いからいい!」「絶対いやだ!」
とかおっしゃられる方もおられるようです。
そんな父親なら当日まで黙っていて、挙式前に告げればいい。
「当たり前じゃない!お父親と入場するって決めてたんだから!」
この一言で決まりです。ジタバタする父親なんていません。
お父様にもご立派に娘さんをお育てになったことを誇りに思っていただきたいし
新婦様もそんなお父様に感謝をこめて歩いていただきたいのです。
バージンロードの真ん中あたりでエスコートした新婦様を一礼して新郎様に託します。
これは過去から未来への儀式です。
表現は違うかもしれませんが、「子別れ」です。
父親としてもしっかりとその瞬間に立ち会うのも親としての務めではないでしょうか?
娘としてもこの瞬間に過去と決別して新しいパートナーと未来へ踏み出すことをしっかり認識していただきたのです。
私はいつもこのシーンで涙をこらえています。何百回と見てきましたが毎回毎回感動してしまいます。
たとえ挙式前であっても・・・いや挙式前だからこそ以上のようなお話させていただきます。
そしてもう一度
「新郎新婦様お二人にてご入場と承っておりますがご変更はございませんか?」
お尋ねします。
「お父さんと入場してもいいですか?」
という言葉が返ってくることが多いです。
そしてお父様に花嫁のエスコートすることを花嫁から告げていただきます。
お父様は、とまどいながらも、はにかみながらも、笑顔で承諾してくださいます。
バージンロードを腕を組んで慣れないステップで娘と歩く父親の目は
恥ずかしそうで・・・
淋しそうで・・・
でもどこか嬉しそうです・・・
だけどこんな親孝行なことはないと私は思っています。
私にも娘がいます。
娘の結婚式にはしっかりとバージンロードの途中までエスコートするつもりです。
そして新郎新婦が祭壇に向って歩いていく後姿を見届けるつもりです。
この場所から娘を見送れるのは父親である私しかいないのですから。
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